■ 鎌倉は周囲を海、山に囲まれ、自然環境に恵まれた町です。「鎌倉では自然に親しみながらのびのび子育てできるでしょう」と羨ましがる人も少なくありません。しかしながら現状はどうでしょうか。子どもたちは家の中でゲームに興じ、塾やお稽古通いに時間を費やしています。せっかく「自然」という素晴らしい財産が身近にあるのに、鎌倉の子どもたちには“宝の持ち腐れ”。何年も海辺で遊んだことがない子も少なくありません。

■ 実は今の子どもたちは、自然の中でどう遊んだらよいかがわからないのです。それは他ならぬ、我々大人たちの責任です。「海で遊びたい」という子に「危ない」「汚れる」と注意することはあっても、海での楽しい遊び方や、海との正しいつきあい方を教えてこなかったのです。

■ 一方、ビーチカルチャーの先進国ハワイには、海とのかかわりを通じて、娯楽・科学・芸術・歴史・環境問題などを学ぶNPOが多数存在しています。ハワイでは、こうした地域のコミュニティが子どもたちに海の文化を教えてきました。子どもたちは学校で学ぶよりも大切な多くのことを、海から、そして身近な大人たちから学びとります。やがて成長した彼らが、同じことを次世代に伝えていくという世代間のバトンリレーが当たり前に行われているといいます。

■ 私たちは、この『ハワイアン・キッズ・プログラム』という方式を、当地、鎌倉でも展開できないかと考えました。身近にある「自然」を、鎌倉の子どもたちの偉大なる先生として活用していきたい。鎌倉っ子にとって、学校以外の場で地域の大人たちと、そして家族と共に学んだ経験は、かけがえのない財産となるでしょう。やがて子どもたちは、鎌倉で育ったことを誇りに思うに違いありません。そしてまた、鎌倉ならではの“自然と共生した子育てプログラム”として、鎌倉の魅力を広く内外にアピールできるような実り多い内容にしていきたいと考えています。


鎌倉Kid's programの特徴  

その1:親子で参加
今回のプログラムの対象は小学生ですが、その保護者も一緒にプログラムに参加してもらいます。
休日の過ごし方の主導権を握るお父さん、お母さんにも、海との正しいつきあい方をマスターしてほしいからです。

その2:半年間の会員制
参加者は、半年の間、4回に渡って実施される海のプログラムに参加します。
海と親しみ、海で遊ぶノウハウを親子でしっかり学ぶことができます。


その3:指導にあたるのは地域の大人たち
プログラムの指導にあたる専門家は、全員地元で生活する大人たちです。
子どもたちが親や学校の先生以外の大人と親しくなることで、地域社会のネットワークを育みます。


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